バレンタインデーに

バレンタインデーの起源は、古代ローマ時代の司祭の名前が由来です。軍人皇帝であったクラウディウス2世は、「家族や恋人を故郷に残したままでは兵士の団結心が下がる」として兵士の結婚を禁止するよう命じていました。そんななか、キリスト教司祭のバレンティヌスはひそかに兵士たちの結婚式をおこなっていたのです1。

皇帝に知られ、結婚式をおこなわないよう再度命じられたにも関わらず、バレンティヌスは従わず、処刑されてしまいました。処刑された日は西暦269年の2月14日。のちに、バレンティヌスの勇気と功績がたたえられ、毎年2月14日は「Saint Valentine’s Day(=聖バレンタインの日)」としてローマ国民が祈りをささげる日となりました1。

バレンタインデーが恋人同士の日として定着するようになったのは14世紀頃12。理由はいくつかあり、有力なのはもともとローマ帝国時代から、家族と結婚の女神「ユーノの祝日」である2月14日に、翌日のお祭りで過ごす恋人を探す催しがおこなわれていたためといわれています1。

日本にバレンタインの文化が広まったのは20世紀に入ってから1。宗教的な意味合いはほとんどなく、菓子メーカーをはじめとする各業界の販促促進がはじまりだったといわれています13。バレンタインという言葉が使われたのは1956年の新聞広告1。当時は恋人同士だけはなく、家族や友達の間でプレゼントを交換していました1。現在では、女性が好きな男性に気持ちを伝えるためにチョコレートを贈る日とされています

日本でバレンタインデーが広まったのは20世紀に入ってからで、その始まりは主に商業目的でした12。

1936年:神戸の洋菓子店モロゾフが「バレンタインデーにチョコレートを贈る」ということを提唱したとされています3。

1958年:メリーチョコレートカンパニーが伊勢丹新宿本店で「バレンタインセール」を行ったという説があります1。

1960年:森永製菓がバレンタインデーの新聞広告を出したとされています1。
これらの活動により、バレンタインデーは日本で広く認知され、女性が好きな男性に気持ちを伝えるためにチョコレートを贈る日として定着しました12。当時は恋人同士だけでなく、家族や友達の間でもプレゼントが交換されていました12。

現在では、さまざまな形のチョコレートが贈られるようになり、例えば「義理チョコ」は社交的な関係を持つ人々に贈るチョコレート、「自己チョコ」は自分へのご褒美として購入するチョコレート、「友チョコ」は友達へ贈るチョコレートなどがあります1。これらはすべて、バレンタインデーの広がりとともに生まれた習慣です1。バレンタインデーは、感謝の気持ちを伝える素晴らしい機会と捉えられています

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